サウンドザビーチ（2001年生、母ナギサ）

サウンドザビーチ（2001年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「渚の音」。毛色は鹿毛。種牡馬のアフリート（当時17歳）と交配したナギサが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地14戦6勝2着2回、地方3戦1勝。2007年のTCK女王盃(牝Jpn3)に勝利した他、2007年のエンプレス杯(牝Jpn2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原辰雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2004年）

3月27日、デビュー戦は勝浦正樹騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は480kg。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月17日、中2週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアドロワに9馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月30日、中5週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず11着に敗れた。

12月5日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヴィオラポンポーサに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

4歳（2005年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上1000万下の初日の出賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったタイキエニグマに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

1月22日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリッチスマイルに3馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

6月19日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のワイルドワンダーをクビ差振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

7月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったオーギュストに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月4日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウザンホマレオーに4馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

12月25日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2005フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

5歳（2006年）

4月1日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月22日、中2週で迎えた12戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアルドラゴンをハナ差振り切って6勝目をつかんだ。

11月18日、約7か月の休養明けで迎えた13戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

12月9日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は勝浦正樹騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

6歳（2007年）

1月24日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンジョウオーをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

2月28日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（7戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月4日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。