アーモンドアイ（2015年生、母フサイチパンドラ）

アーモンドアイ（2015年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美人とされる顔の目の形」。2018年にJRA賞年度代表馬及び最優秀3歳牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したフサイチパンドラが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地7戦6勝2着1回。2018年に桜花賞、オークス（優駿牝馬）及び秋華賞を制して中央競馬3歳牝馬三冠を達成するなど、G1級競走4勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,000万円（6万×500口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

8月6日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニシノウララを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモフェリークを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2018年）

1月8日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では豪脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のツヅミモンに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

4月8日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた15頭をごぼう抜きし、最後は2着のラッキーライラックに1馬身3/4の差をつけて桜の女王の座に輝いた。

5月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリリーノーブルに2馬身の差をつけて樫の女王の称号を掴み取った。

10月14日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦3勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線に入ると、前で粘るミッキーチャームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて牝馬三冠を達成した。

11月25日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた7戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦4勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキセキを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて最強馬の称号を獲得した。

4歳（2019年）

3月30日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（6戦5勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のヴィブロスに1馬身1/4の差をつけてG1・5勝目をマークした。

6月2日、中8週で迎えた9戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（7戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

10月27日、約5か月の休み明けで迎えた10戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続でC.ルメール騎手（8戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のダノンプレミアムに3馬身の差をつけて秋の盾を手にした。

12月22日、中7週で迎えた11戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続でC.ルメール騎手（9戦7勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2020年）

5月17日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続でC.ルメール騎手（10戦7勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサウンドキアラに4馬身の差をつけてマイル女王の称号を奪取した。

6月7日、中2週で迎えた13戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続でC.ルメール騎手（11戦8勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったグランアレグリアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続でC.ルメール騎手（12戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフィエールマンを半馬身振り切って8つ目のG1タイトルを手にした。

11月29日、中3週で迎えた15戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続でC.ルメール騎手（13戦9勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコントレイルに1馬身1/4の差をつけて9つ目のG1タイトルを手にした。

2020年12月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。