チェリーコウマン（1989年生、母チエリーガール）

チェリーコウマン（1989年4月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスプレンデイドモーメント（当時6歳）と交配したチエリーガールが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地22戦5勝2着4回。1992年のウインターステークス(G3)に勝利した他、1993年のガーネットステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

工藤嘉見厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

8月4日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/不良）に出走。馬体重は456kg。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月11日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（函館芝1000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のナインオペラに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月7日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、2歳オープンのシクラメンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

3歳（1992年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイエローブルームを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

2月9日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた7戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた8戦目は、柿元嘉和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた9戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

7月25日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のユウユウサンボーイに2馬身半の差をつけて制した。

9月12日、中3週で迎えた12戦目は、スカイブルーステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったマキバスクリーンに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月11日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の太秦ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったアメリカンシチーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月25日、中1週で迎えた14戦目は、貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

11月8日、中1週で迎えた15戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、テレビ静岡賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたレインボーギンザ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた16戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（7戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブランドエレッセを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

12月20日、連闘で迎えた18戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 小雨/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイスワットを次元の違う末脚で半馬身差し切って初の重賞タイトルを獲得した。

4歳（1993年）

1月6日、中1週で迎えた19戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったミスタートウジンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中5週で迎えた20戦目は、ハンデG3のフェブラリーハンデキャップ（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆仁騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

11月13日、約8か月の休養明けで迎えた22戦目は、アンドロメダステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（6戦1勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。