サウンドワールド（1995年生、母Secret Sunday）

サウンドワールド（1995年5月19日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のIndian Ridge（当時10歳）と交配したSecret Sundayが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地30戦4勝2着6回。1999年の阪急杯(ハンデG3)で3着に入った他、1999年のシルクロードステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

3月1日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったエルウェーサージュに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4月4日、連闘で迎えた4戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るゲイリーファルコンを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月3日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンキューホーラーを3/4馬身振り切って2勝目を収める

6月28日、中2週で迎えた8戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（阪神芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったシンボリスウォードにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

8月1日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の桃山特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の男山特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のヒシチームを3/4馬身振り切って1番人気に応えた。

9月26日、中2週で迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったエクボに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月25日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

11月28日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松田大作騎手（5戦2勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

12月26日、中3週で迎えた15戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの摩耶ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで崩れずに走り抜いたが、コクトジュリアンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（1999年）

1月9日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のホウユウピアレスに6馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

2月21日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月10日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1200m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた19戦目は、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松田大作騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、3着に入った。

5月23日、中3週で迎えた20戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

7月18日、中7週で迎えた21戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって9着に敗れた。

5歳（2000年）

4月22日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた23戦目は、5歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

5月28日、中4週で迎えた24戦目は、5歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

6月18日、中2週で迎えた25戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、タイキトレジャーに交わされて2馬身半差の2着となった。

7月1日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の文月ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

7月15日、中1週で迎えた27戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ビハインドザマスクに3/4馬身交わされて2着となった。

8月6日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下のやまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（6戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

10月8日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（7戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

11月12日、中4週で迎えた30戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。