フミノロックアップ（1989年生、母ノーザンパワー）

フミノロックアップ（1989年6月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーリユート（当時11歳）と交配したノーザンパワーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）カミイスタット。戦績は、中央平地21戦6勝2着1回、地方6戦2勝。主な勝ち鞍は1994年の北陸ステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

山崎彰義厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1991年）

7月21日、デビュー戦は岩戸孝樹騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1200m 晴/重）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアウヤンテプイに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月1日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩戸孝樹騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3歳（1992年）

3月1日、約6か月の休養明けで迎えた3戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた5戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中剛騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に敗れた。

5月17日、中3週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4歳（1993年）

5月15日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の清津峡特別（新潟ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゲイトウェイワイドに7馬身の差をつけて休養明け初戦を制した。

6月27日、中5週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

5歳（1994年）

1月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大西直宏騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラマツリに5馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

4月23日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のウエスタンマッチに2馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のウエスタンマッチに5馬身の差をつけて5勝目を手中に収めた。

6月25日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸びを見せたが、ジョウテンウインに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月30日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大西直宏騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメモリーキャッチに2馬身の差をつけて6勝目を手にした。

6歳（1995年）

1月7日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大西直宏騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた17戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた18戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた19戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り雨/重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。先手を取り、少し速いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

4月23日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、谷川岳ステークス（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は大西直宏騎手（7戦3勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた21戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（福島芝2000m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

11月7日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた22戦目は、鷹見浩騎手を鞍上に迎えて、紅葉賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月25日、中6週で迎えた23戦目は、クリスマス特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹見浩騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7歳（1996年）

1月22日、中3週で迎えた24戦目は、新春盃（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹見浩騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。3着を確保した。

2月17日、中3週で迎えた25戦目は、アメジスト賞（大井ダート1800m 雪/重）に出走。鞍上は4戦連続で鷹見浩騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のドラゴンエースに半馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8月17日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から17kg減らして迎えた26戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、五頭蓮峰（新潟(地)ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のアロートゥスズカに1馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

9月16日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、青雲特別（新潟(地)ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。競走中止となった。