リトルゲルダ（2009年生、母ビジューミス）

リトルゲルダ（2009年3月29日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アンデルセンの童話『雪の女王』に登場する少女」。毛色は芦毛。種牡馬のClosing Argument（当時7歳）と交配したビジューミスが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦7勝2着2回、海外1戦0勝。2014年のセントウルステークス(G2)に勝利した他、2014年の北九州記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

6月2日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は518kg。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き16着に敗れた。

7月21日、中6週で馬体重を前走から26kg減らして迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のオークブラフに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月25日、中4週で迎えた3戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の雷光特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。最後は、勝ったオレニホレルナヨからハナ差の2着に惜敗した。

10月13日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の飛翼特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。最後は、2着のレヴァンタールをアタマ差制して単勝一倍台の期待に応えた。

10月27日、中1週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた6戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイトククリを3/4馬身振り切って雨中の激闘を制した。

12月2日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

4歳（2013年）

2月3日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったサクラアドニスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月10日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

4月28日、中6週で迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のシェルエメールをクビ差振り切って制した。

7月28日、中1週で迎えた12戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。3着に入った。

8月31日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

9月29日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のミッドナイトクロスをクビ差振り切って5勝目を収める

11月23日、中7週で迎えた15戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。17頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月8日、中1週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5歳（2014年）

2月2日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

8月3日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

8月24日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた19戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のメイショウイザヨイをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

9月14日、中2週で迎えた20戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のハクサンムーンに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月14日、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。14着に敗れた。

6歳（2015年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

3月29日、中2週で迎えた23戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦2勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は勢いを失って16着に敗れた。

5月17日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

9月13日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた27戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。15頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた28戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7歳（2016年）

1月31日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。