グランドルチル（2019年生、母グランドホール）

グランドルチル（2019年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「威厳+金紅石、ルチル。目標を達成」。毛色は鹿毛。種牡馬のフサイチセブン（当時13歳）と交配したグランドホールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は片岡博。主な勝ち鞍は2023年のC2三4歳以上(C2三)。

経歴

デビュー前

加藤和宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2022年）

3月20日、デビュー戦は水沼元輝騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に53kgの軽斤量で出走。馬体重は520kg。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

5月31日、中9週で迎えた2戦目は、小林捺花騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインベスト特別（浦和ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

6月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は水沼元輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

9月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で水沼元輝騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に終わった。

10月26日、中6週で迎えた5戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

11月4日、連闘で馬体重を前走から24kg減らして迎えた6戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、西脇市日本のへそ特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C3二（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で竹村達也騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月13日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェイトフルを自慢の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2023年）

1月2日、中2週で迎えた9戦目は、C2三4歳以上（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーアイに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

1月17日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上C2（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るベラジオホープを鮮やかな末脚で半馬身差し切って3勝目を挙げた。

2月28日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上C1二（姫路ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下原理騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったモズニキタイに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月23日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で下原理騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のホクザンゴールドに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月13日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で下原理騎手（7戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月28日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったキーワードに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るサヨノハッピーを異次元の末脚で3/4馬身差し切って勝利を手に入れた。

デビュー前

諏訪貴正厩舎（兵庫）へ入厩。

6月9日、中3週で迎えた17戦目は、山田雄大騎手を鞍上に迎えて、ハマナス賞（園田ダート1870m 曇/重）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

6月23日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は下原理騎手（9戦5勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず3着に敗れた。

7月6日、中1週で迎えた19戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、JCSファイナルステージ第2戦（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったアヴニールレーヴに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

デビュー前

諏訪貴正厩舎（兵庫）へ入厩。

7月27日、デビュー戦は下原理騎手を鞍上に据えて、全農パールライス50周年杯（園田ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。8頭立ての大外8番ゲートからスタート。競走除外となった。

11月22日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から27kg増やして迎えた20戦目は、ツバキ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（10戦5勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上B2（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（11戦5勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のララモンドールに3馬身の差をつけて6勝目をマークした。

5歳（2024年）

1月4日、中2週で迎えた22戦目は、杉浦健太騎手を鞍上に迎えて、睦月特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したクフィールを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

2月1日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上B1（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた24戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B1（姫路ダート1500m 曇/重）に出走。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のエイシンリヒトに3馬身半の差をつけて7勝目を手に入れた。

3月7日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上B1（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るベラジオホープを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

3月22日、中1週で迎えた26戦目は、スカパー!地方競馬ナイン賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鴨宮祥行騎手（2戦2勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた27戦目は、穀雨特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鴨宮祥行騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた28戦目は、オリーブ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鴨宮祥行騎手（4戦2勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず3着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた29戦目は、水無月特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鴨宮祥行騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に敗れた。

7月10日、中3週で迎えた30戦目は、京都畜産特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したキャッツライズを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月1日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で杉浦健太騎手（3戦0勝）。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったイナズマテーラーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗れた。

8月23日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上A2 B1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（12戦6勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクリノイコライザーを上がり1位の末脚で半馬身差し切って断トツ人気に応えた。

9月27日、中4週で迎えた33戦目は、スポニチなにわ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（13戦7勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた34戦目は、日本酒で乾杯のまち多可町特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は杉浦健太騎手（4戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月4日、中0週で迎えた35戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったハナブサに詰め切れず、3馬身差の2着となった。