トチノマドンナ（2013年生、母サマークイーン）

トチノマドンナ（2013年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋聖母」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のパイロ（当時8歳）と交配したサマークイーンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は山田昇史。戦績は、中央平地11戦0勝、地方23戦10勝2着3回。主な勝ち鞍は2018年のえっちゃん美容師18年お疲れ杯(一般B5)。

経歴

デビュー前

崎山博樹厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

11月7日、デビュー戦は高倉稜騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

12月13日、中4週で迎えた2戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3歳（2016年）

1月17日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

1月30日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず8着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は義英真騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（2戦0勝）。18頭立ての15番人気で大外18番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6月26日、中5週で迎えた7戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

8月7日、中5週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は義英真騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

12月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた9戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の一般C27（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のリックヒナチャンに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月29日、中2週で迎えた10戦目は、ビオラ賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルターズフェスタに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2017年）

1月12日、中1週で迎えた11戦目は、ガーネット特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたユメカナウ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた12戦目は、一般C24（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

2月20日、中3週で迎えた13戦目は、マーガレット賞（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るベルボームを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月10日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は義英真騎手（4戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で義英真騎手（5戦0勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず18着に終わった。

9月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

11月22日、中8週で馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた17戦目は、一般C18（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は向山牧騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヒルノコートドールに2馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

12月8日、中1週で迎えた18戦目は、流葉賞（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（6戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドレイジングを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

12月31日、中2週で迎えた19戦目は、山下雅之騎手を鞍上に迎えて、年末特別（笠松ダート1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

5歳（2018年）

1月24日、中2週で迎えた20戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は向山牧騎手（7戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のマインリーバーに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月9日、中1週で迎えた21戦目は、寒椿特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（8戦6勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた22戦目は、一般C7（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のヒルノバーハーバを半馬身振り切って断トツ人気に応えた。

3月9日、中1週で迎えた23戦目は、ヒヤシンス特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（10戦7勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた24戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（11戦7勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず5着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた25戦目は、春和賞（笠松ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で向山牧騎手（12戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミスターライジンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月27日、中2週で迎えた26戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は山下雅之騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るソルオリーヴァを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って8勝目を挙げた。

5月8日、中1週で迎えた27戦目は、飛騨川賞（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山下雅之騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた28戦目は、一般B8（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は向山牧騎手（13戦7勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったコパノジャクソンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月15日、中1週で迎えた29戦目は、一般B8（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で向山牧騎手（14戦7勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月13日、中3週で迎えた30戦目は、一般B7（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で向山牧騎手（15戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアップルパンチをクビ差振り切って優勝

7月25日、中1週で迎えた31戦目は、根の上高原特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で向山牧騎手（16戦8勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた32戦目は、えっちゃん美容師18年お疲れ杯（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で向山牧騎手（17戦8勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクリシュナに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月5日、中2週で迎えた33戦目は、白露特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山下雅之騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

9月19日、中1週で迎えた34戦目は、一般A5 B3（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は向山牧騎手（18戦9勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。