タマモピーターパン（2005年生、母ハイジ）

タマモピーターパン（2005年6月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ピーターパン」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキャプテンスティーヴ（当時8歳）と交配したハイジが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は曾我博。戦績は、中央平地3戦0勝、地方8戦7勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の三菱電機オーロラビジョン特別(B1一)。

経歴

デビュー前

萱野浩二厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

8月10日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。

8月17日、連闘で迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では末脚に勢いがなく17着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた3戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた4戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上D7一（園田ダート1400m 雨/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファイナルヘヴンに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上D3二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスマートレイズを3/4馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

11月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上C5一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木村健騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダーティーマネーに5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月17日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木村健騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のラガーホノカーに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、城山電子特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木村健騎手（4戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキシリトールを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4歳（2009年）

1月12日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上B1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で木村健騎手（5戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のデンコウシャーリーに1馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月4日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上A3二（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で木村健騎手（6戦6勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったメディアスローンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月12日、中4週で迎えた11戦目は、三菱電機オーロラビジョン特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で木村健騎手（7戦6勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るミツアキドンドンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて優勝