アリゼオ（2007年生、母スクエアアウェイ）

アリゼオ（2007年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「貿易風（伊）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時8歳）と交配したスクエアアウェイが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地11戦4勝。2010年の毎日王冠(G2)に勝利した他、2010年のスプリングステークス(G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月14日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヒルノダムールをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月27日、中5週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のミカエルビスティーに1馬身3/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

3歳（2010年）

2月7日、中5週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

3月21日、中5週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のゲシュタルトに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手に入れた。

4月18日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

5月30日、中5週で迎えた6戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

10月10日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンアポロンをハナ差振り切って重賞2勝目をマークした。

10月31日、中2週で迎えた8戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

12月5日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5歳（2012年）

7月1日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月19日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。