テンザンパノープ（1987年生、母ナスノセイウン）

テンザンパノープ（1987年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のトウシヨウボーイ（当時14歳）と交配したナスノセイウンが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は熊沢牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の香嵐渓特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

松永善晴厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月10日、デビュー戦は松永昌博騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に敗れた。

9月23日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

3歳（1990年）

3月11日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツグローリーを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

3月25日、中1週で迎えた5戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカルストンジェンヌに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

4月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下の矢車賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のグレイスダンスをアタマ差振り切って2勝目をマークした。

4歳（1991年）

1月12日、約8か月半の休み明けで迎えた8戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（4戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず11着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（5戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

2月23日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（6戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた11戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の静原特別（京都芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（7戦0勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に終わった。

4月13日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の御室特別（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は村山明騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

5月11日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（8戦0勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村山明騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたサドンハーレー決め手に屈してアタマ差の2着となった。

6月8日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の五条坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村山明騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた17戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝1700m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着を確保した。

7月20日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、4歳以上500万下の筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は松永昌博騎手（9戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、逃げるユウキサンボーイを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8月10日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（10戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の九重特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永昌博騎手（11戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のロッキーシンエイに1馬身の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

9月28日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松永昌博騎手（12戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナムラスピカをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

11月2日、中4週で迎えた22戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松永昌博騎手（13戦2勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月23日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の花園ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松永昌博騎手（14戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

12月15日、中2週で迎えた24戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

5歳（1992年）

1月25日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（15戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた26戦目は、小屋敷昭騎手を鞍上に迎えて、斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた27戦目は、牝馬限定戦のうずしおステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松永昌博騎手（16戦2勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の心斎橋ステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は小屋敷昭騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。