カネツテンビー（1999年生、母プロポーション）

カネツテンビー（1999年5月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のテンビー（当時9歳）と交配したプロポーションが14歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）カネツ牧場。戦績は、中央平地44戦6勝2着4回。2005年のCBC賞(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

黒坂洋基厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

1月26日、デビュー戦は小野次郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月9日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のローランブロスに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月24日、中5週で迎えた3戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月28日、中4週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

5月12日、中1週で迎えた5戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた7戦目は、水野貴広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったサザンクロスビコーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で水野貴広騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、ホーリーブラウンに半馬身交わされて2着となった。

8月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で水野貴広騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒシアオバを上がり3位タイの末脚で3/4馬身差し切って2勝目を手にした。

9月7日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で水野貴広騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月3日、中7週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のファインルナラックに4馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（2003年）

1月6日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は水野貴広騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた13戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

8月2日、約6か月の休養明けで迎えた14戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（2004年）

2月14日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。

5月23日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

7月25日、中8週で迎えた17戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月31日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の栃尾特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月15日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず12着に敗れた。

8月28日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の驀進特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の初風特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の袖ケ浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月16日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

10月31日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（4戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の相模湖特別（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（5戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、最後はイチロースワンと並んで3着同着となった。

12月4日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（6戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビーナスラインに2馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

12月26日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のメニーアワードに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

6歳（2005年）

3月5日、中9週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

3月27日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

4月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

6月11日、中8週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のタイランドカップ（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（10戦2勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

7月2日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（11戦2勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、抜け出したダイワメンフィスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月23日、中2週で迎えた33戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

8月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

10月1日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のツルマルオトメをクビ差振り切って制した。

10月23日、中2週で迎えた36戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（12戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

12月24日、中8週で迎えた37戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したシンボリグランにアタマ差届かず2着となった。

7歳（2006年）

2月5日、中5週で迎えた38戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

3月26日、中6週で迎えた39戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は江田照男騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5月20日、中7週で迎えた40戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（13戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた41戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦0勝）。17頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

7月16日、中4週で迎えた42戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。16着に終わった。

11月25日、約4か月半の休養明けで迎えた43戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（3戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

8歳（2007年）

1月13日、中6週で迎えた44戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。