コスモリバーサル（1998年生、母スイートモネ）

コスモリバーサル（1998年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスキャン（当時10歳）と交配したスイートモネが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は中田浩美。戦績は、中央平地30戦4勝2着5回。2003年の北九州記念(G3)で3着に入った他、2004年の関越ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中田浩美から「北海道6月セレクト市場サラブレッド2歳」に上場され、中地エージェンシーによって630万円で落札された。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

10月7日、デビュー戦は小林淳一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。17頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のフィフティーンラブに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたトラストファイヤー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月24日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

3歳（2001年）

1月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

3月10日、中7週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフサイチタイタンに1馬身3/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

4月1日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

6月2日、中8週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

4歳（2002年）

1月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた8戦目は、蓑島靖典騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の若水賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたフォーレルアゲイン決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

1月27日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。鞍上は小林淳一騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

3月10日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林淳一騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマチカネラッパに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月30日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林淳一騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったカネトシオペラクンにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

4月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林淳一騎手（8戦3勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったカネツフルーヴに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月8日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で小林淳一騎手（9戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

5歳（2003年）

3月29日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林淳一騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月12日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林淳一騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

5月17日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で小林淳一騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月5日、中6週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の垂水ステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシーパッションを交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月20日、中1週で迎えた18戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

6歳（2004年）

3月28日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

6月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

7月25日、中3週で迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、イサオヒートに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月22日、中3週で迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 雨/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

11月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

12月12日、中1週で馬体重を前走から22kg戻して迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

12月19日、連闘で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた28戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

7歳（2005年）

1月10日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて最後はセフティーミキオーと並んで14着同着となった。

1月15日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。