ダイイチノボル（1992年生、母バッフドオレンジ）

ダイイチノボル（1992年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時21歳）と交配したバッフドオレンジが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着8回、地方3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

1月29日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったフロムダークネスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

2月19日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったエヴォリューションにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月11日、中2週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のナリタクレッセに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアザレア賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた5戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のたちばな賞（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたニチドウライデン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月14日、中2週で迎えた6戦目は、4歳500万下の若鮎賞（東京ダート1600m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のライブリマジックをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったアドマイヤコールに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

7月15日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、スナークバンダムにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月22日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.ロバーツ騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったセタノキングにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のセフティグランダーをハナ差振り切って勝利をモノにする

4歳（1996年）

1月13日、中3週で迎えた14戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスターペスタロウに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

1月28日、中1週で迎えた15戦目は、北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた16戦目は、内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたヘイセイエルザ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

3月24日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

5歳（1997年）

3月2日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた18戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、三国峠特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったダウンリンクデータからハナ差の2着に甘んじた。

4月13日、中5週で迎えた19戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、赤松杯（水沢ダート1900m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のユウユウサンボーイをハナ差制して久方ぶりに白星を挙げた。

5月11日、中3週で迎えた20戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。6着に敗れた。