フレンチマリー（2006年生、母ノンストップレディ）

フレンチマリー（2006年1月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「父名の一部＋フランス革命に代表される女性より」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時14歳）と交配したノンストップレディが17歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地1戦0勝、地方21戦4勝2着5回。2009年のオパールカップ(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

10歳のとき、社台ブラッドメアから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、田中裕之によって291.6万円で落札された。

柳沢好美厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2008年）

5月15日、デビュー戦は山口竜一騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（札幌(地)ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は488kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

6月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口竜一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月2日、中3週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた3戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山口竜一騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。3着に敗れた。

7月29日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、2歳戦のアタックチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山口竜一騎手（3戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のローマンホリデイに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月31日、中4週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のジュメイラビーチカップ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のチームドラゴンに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月31日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳S1のオークス（優駿牝馬）（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

3歳（2009年）

2月2日、中4週で迎えた8戦目は、3歳戦の碧空特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、グレードアップにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月9日、中4週で迎えた9戦目は、3歳戦の内外タイムス盃（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月14日、中8週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に敗れた。

6月16日、中4週で迎えた11戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、緑風特別（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたイシノゼフィルス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月12日、中3週で迎えた12戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエイブルインレースに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、金時山特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は的場文男騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月12日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳S2のロジータ記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

12月8日、中3週で迎えた15戦目は、フェイスフルステッキ特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

4歳（2010年）

1月13日、中4週で迎えた16戦目は、フレンドリーブーツ特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

5月5日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、新緑特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、プレアデス賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリノヴァティオに7馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月17日、中3週で迎えた19戦目は、ジューンスター賞（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエクレウスを半馬身振り切って優勝

5歳（2011年）

1月17日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、白富士盃（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

2月22日、中4週で迎えた21戦目は、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、トーセンエッセンスにハナ差交わされて2着に惜敗した。

5月2日、中9週で迎えた22戦目は、立夏特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、ターンベリーに交わされて3馬身差の2着に敗北した。