リクエストソング（2006年生、母ハッピーリクエスト）

リクエストソング（2006年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「リクエストした歌」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時7歳）と交配したハッピーリクエストが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地21戦4勝2着4回。2009年のきさらぎ賞(G3)で2着に入った他、2011年の小倉記念(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月23日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びで猛進したが、伸びてきたメイショウボナール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月13日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。17頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドフォーリアをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

3歳（2009年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンウイスカーをハナ差振り切って2勝目を手にした。

2月15日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったリーチザクラウンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（5戦2勝）。18頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月9日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で後藤浩輝騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月1日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったレッツゴーキリシマに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月21日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた10戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4歳（2010年）

3月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

7月17日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五頭連峰特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のエオリアンハープに1馬身半の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

8月15日、中3週で迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したミステリアスライトにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月12日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

12月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミッキーパンプキンを3/4馬身振り切って4勝目を収める

5歳（2011年）

1月5日、中1週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

2月6日、中4週で迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

7月3日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天賦の負けじ魂を発揮してゴールまで勇戦し、3着に入った。

8月21日、中2週で迎えた20戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

6歳（2012年）

4月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。