リンガスファースト（2004年生、母セカンドサービス）

リンガスファースト（2004年2月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のオペラハウス（当時16歳）と交配したセカンドサービスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は出口悟。戦績は、中央平地10戦2勝2着3回、地方10戦3勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月29日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は448kg。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

9月16日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったマイネルアナハイムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月14日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、プラテアードに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

11月5日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のアドマイヤパルサーに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月16日、中5週で迎えた6戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

3歳（2007年）

5月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

11月17日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きちんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のニュースブレイクに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

4歳（2008年）

3月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、抜け出したファストロックにクビ差届かず2着となった。

4月12日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず14着に敗れた。

5歳（2009年）

11月5日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた11戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、沙流川特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

6歳（2010年）

4月28日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、ミランダ特別（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に終わった。

5月20日、中2週で迎えた13戦目は、桑村真明騎手を鞍上に迎えて、レグルス特別（門別ダート1800m 曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

7月1日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の様似町アポイ岳ジオパーク特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

7月29日、中3週で迎えた15戦目は、サイアーライン特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のマンボパートナーに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

8月26日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のJAむかわほほえみ特別（門別ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた17戦目は、黒沢愛斗騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のステイヤーズカップ（門別ダート2600m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着を確保した。

9月28日、中2週で迎えた18戦目は、一般A B C1（門別ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で黒沢愛斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマチカネノワキに5馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

10月21日、中2週で迎えた19戦目は、三石川特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で黒沢愛斗騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモンピュアに1馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

11月18日、中3週で迎えた20戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。