ビナスイート（2009年生、母シンセイアカリ）
Vina Sweet
2009.02.23
ビナスイート（2009年2月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ベトナム（Ｖｉｅｔ Ｎａｍ）の略＋甘い」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時6歳）と交配したシンセイアカリが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）伏木田牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着2回、地方4戦4勝。主な勝ち鞍は2014年の噴火湾特別(1000万下)。
経歴
デビュー前
1歳のとき、伏木田牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、井之口二三雄によって210万円で落札された。
作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。
2歳（2011年）
10月23日、デビュー戦は岡部誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。
11月12日、中2週で迎えた2戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。
3歳（2012年）
1月21日、中9週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったアンバルブライベンに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。
2月4日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたユリオプスデイジー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。
2月25日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタガノプラージュに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。
4月8日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。
4月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のケージーハヤブサに2馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。
9月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。
10月7日、中1週で迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、4着に終わった。
10月27日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のマウンテンファストに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。
11月25日、中3週で迎えた11戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。
4歳（2013年）
3月23日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。
4月28日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。
8月24日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。
9月22日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。
10月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。
11月9日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（9戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。
12月8日、中3週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。
5歳（2014年）
2月16日、中9週で迎えた19戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。15頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、5着を確保した。
3月23日、中4週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。
5月31日、中9週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた21戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。
7月6日、中4週で迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のクリスワールドに2馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。
11月1日、約4か月の休養明けで迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、3着を確保した。
11月29日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。
6歳（2015年）
2月8日、中9週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。
3月21日、中5週で迎えた26戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。
12月17日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた27戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、カニソムリエ浜坂特別（園田ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のトーホウストロングを半馬身振り切って久方ぶりの実戦を物にした。
7歳（2016年）
1月7日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた28戦目は、兵庫オーナーズカップ（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエーシングリズリーに1馬身半の差をつけて制した。
2月4日、中3週で迎えた29戦目は、大日本プロレスカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のマイアリエスに3馬身の差をつけて7勝目をマークした。
2月25日、中2週で迎えた30戦目は、トータリゼータカップ（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦3勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトーコーニーケに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。