マイターン（1995年生、母フミノアミューズ）

マイターン（1995年4月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラチヨノオー（当時10歳）と交配したフミノアミューズが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）東栄牧場。戦績は、中央平地27戦6勝2着3回、地方11戦2勝2着1回。1999年の東海ウインターステークス(G2)に勝利した他、2000年のダイオライト記念(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

上田三千夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

5月10日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラインザクラに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月23日、中1週で迎えた2戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったナリタホマレにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月16日、中8週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオンザトップに6馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

9月13日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、トーヨーペクターに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中3週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトシマキバオーに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

11月14日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の大原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい14着に敗れた。

11月29日、中1週で迎えた9戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のダンシングチアズに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月14日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。3着に終わった。

4歳（1999年）

1月10日、中3週で迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。敢然と端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月27日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月17日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/重）に出走。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、超スローペースで馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、アブクマポーロに3/4馬身交わされて2着となった。

4月4日、中2週で迎えた14戦目は、竹秋ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のマチカネワラウカドを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

5月8日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの東海ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる形となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、キョウトシチーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月23日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた19戦目は、G2の東海菊花賞（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は橋本美純騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた20戦目は、G2の東海ウインターステークス（小倉ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のウイングアローに1馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

5歳（2000年）

1月23日、中6週で迎えた21戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

3月8日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた22戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のインテリパワーをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月26日、中6週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた23戦目は、G2のオグリキャップ記念（笠松ダート2500m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマキバスナイパーに1馬身半の差をつけて重賞3勝目をマークした。

5月21日、中3週で迎えた24戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（10戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6月22日、中4週で迎えた25戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で橋本美純騎手（11戦5勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

6歳（2001年）

6月17日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた26戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月20日、中4週で迎えた27戦目は、G3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（12戦5勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

8月26日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（13戦5勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

9月29日、中4週で迎えた29戦目は、ペルセウスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で橋本美純騎手（14戦5勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた30戦目は、G3のさくらんぼ記念（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本美純騎手（15戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

12月2日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本美純騎手（16戦5勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた32戦目は、G2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で橋本美純騎手（17戦5勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7歳（2002年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた33戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた34戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、G3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

3月27日、中5週で迎えた35戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

8月31日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた36戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

9月28日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた37戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（新潟ダート1800m 雨/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。