タガノヴェルリー（2012年生、母タガノデムジュール）

タガノヴェルリー（2012年1月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋フランスのサントル地方にある城名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のホワイトマズル（当時22歳）と交配したタガノデムジュールが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）新冠タガノファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月19日、デビュー戦はZ.パートン騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は432kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のムーンエクスプレスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月7日、中6週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

10月12日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2015年）

1月10日、中8週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の朱竹賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

2月22日、中5週で迎えた6戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったスキースクールにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

5月2日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

8月8日、中9週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のクーゲルに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手にした。

8月22日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月24日、中8週で迎えた12戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

12月5日、中5週で迎えた13戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったモルジアナにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

12月20日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.アッゼニ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（2016年）

1月30日、中5週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下のラジオ福島賞（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた18戦目は、M.デュプレシス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月23日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

5歳（2017年）

3月4日、約6か月の休み明けで迎えた22戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したハトマークレディにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月25日、中2週で迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて、最後は2着のスズカプリズムに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

4月15日、中2週で迎えた24戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

6月18日、中8週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の箕面特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

10月28日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の妙高特別（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

12月10日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の高砂特別（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

6歳（2018年）

8月12日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の西部日刊スポーツ杯（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

9月16日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい14着に終わった。