リアルインパクト（2008年生、母トキオリアリティー）

リアルインパクト（2008年5月14日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「本物の衝撃。両親名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したトキオリアリティーが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦4勝2着4回、海外2戦1勝。2015年のジョージライダーステークス(豪・G1)に勝利した他、2011年の安田記念(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

キャロットクラブにて総額4,000万円（10万×400口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

10月24日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコスモソルフェリノに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランプリボスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月19日、中4週で迎えた3戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったグランプリボスにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2011年）

4月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

5月8日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のストロングリターンをクビ差振り切って上半期マイル王の称号を勝ち取った。

10月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたダークシャドウ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月20日、中5週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月17日、中3週で迎えた9戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

4歳（2012年）

2月26日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月22日、中7週で迎えた11戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず18着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた12戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の勝負根性でゴールまで頑張り、6着を確保した。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

11月18日、中5週で迎えた14戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2013年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、D.マクドノー騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた16戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月31日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、伸びてきたダノンシャーク決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

11月17日、中3週で迎えた19戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた20戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のガルボをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6歳（2014年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、G3のオーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

3月30日、中2週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた22戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

6月8日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。17頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

11月30日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた24戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月27日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた25戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では徐々に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のコパノリチャードをハナ差振り切って連覇達成

7歳（2015年）

3月21日、J.マクドナルド騎手を鞍上に迎えて、G1のジョージライダーステークス（オーストラリア・ローズヒル芝1500m）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。最後は、2着のCriterionを短アタマ差制して2つ目のG1タイトルを獲得した。

4月6日、ハンデG1のドンカスターマイル（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でJ.マクドナルド騎手（1戦1勝）。20頭立ての5番人気で18番ゲートからスタート。最後は、勝ったKermadecから1馬身3/4差の2着となった。

6月7日、中8週で迎えた28戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦0勝）。17頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

10月11日、約4か月の休み明けで迎えた29戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月22日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた30戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。