キョウエイタップ（1987年生、母キヨウエイレツド）

キョウエイタップ（1987年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のタツプオンウツド（当時11歳）と交配したキヨウエイレツドが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は出口繁夫。戦績は、中央平地22戦5勝。1990年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、1990年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

稗田研二厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

8月12日、デビュー戦は蛯名信広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

10月15日、中8週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルゼフィールに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳400万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3歳（1990年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月18日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定4歳500万下のうぐいす賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のライバメロディーに7馬身の差をつけて2勝目を収める

3月18日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダイイチルビーをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

5月20日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。20頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

9月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で横山典弘騎手（8戦3勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（9戦3勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた13頭をごぼう抜きし、最後は2着のトウショウアイに1馬身3/4の差をつけて中距離女王の称号を手に入れた。

12月23日、中5週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた14戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦4勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

3月31日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/不良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（11戦4勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた17戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、G3のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（12戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

11月10日、中2週で迎えた19戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず4着に終わった。

12月14日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（13戦4勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイカツジョンヌをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

5歳（1992年）

1月5日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は東信二騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。