ゼットリアン（2020年生、母ネオシルヴィア）

ゼットリアン（2020年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+絆(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のモーリス（当時9歳）と交配したネオシルヴィアが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はフジワラフアーム。2023年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入った他、2023年の鳳雛ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉田直弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月9日、デビュー戦は富田暁騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエコロアレスに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキングオブザナイルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月18日、中7週で迎えた3戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの寒椿賞（中京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず9着に敗れた。

3歳（2023年）

1月21日、中4週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマホロバに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

2月19日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったペリエールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月30日、中9週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったエクロジャイトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月18日、中3週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したテーオーリカードを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月15日、中3週で迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウポペットに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

11月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの観月橋ステークス（京都ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のイーサンバーニングに4馬身の差をつけて優勝

12月10日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

4歳（2024年）

2月3日、中7週で迎えた12戦目は、アルデバランステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

2月24日、中2週で迎えた13戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入った。

5月4日、中9週で迎えた14戦目は、平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

5月18日、中1週で迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

10月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月9日、中4週で迎えた17戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。