モエレアドミラル（2002年生、母バウンドトゥダンス）

モエレアドミラル（2002年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋提督」。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時17歳）と交配したバウンドトゥダンスが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は早田牧場新冠支場。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回、地方6戦5勝2着1回。2004年の北海道2歳優駿(G3)に勝利した他、2008年のディープインパクト・プレミアム4(一般)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、早田牧場新冠支場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、中村畜産によって6,300万円で落札された。

堂山芳則厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2004年）

8月26日、デビュー戦は千葉津代士騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。7頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のアローエンデバーに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

9月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのナリタトップロード賞（旭川ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で千葉津代士騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のクラキングレディに3馬身の差をつけて制した。

10月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千葉津代士騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のルパンに5馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月9日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、2歳G3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で千葉津代士騎手（3戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のニシノアレックスに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3歳（2005年）

1月16日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた7戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

7月3日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた9戦目は、小島太一騎手を鞍上に迎えて、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

9月3日、中6週で迎えた10戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

11月5日、中8週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に敗れた。

12月11日、中4週で迎えた12戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

4歳（2006年）

1月7日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入った。

1月15日、連闘で迎えた14戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

9月10日、約8か月の休み明けで迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は小島太一騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま力一杯の粘りで持ち堪えて、最後は2着のヒカルアルタイルに1馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

11月4日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太一騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太一騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、5着を確保した。

5歳（2007年）

1月6日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で小島太一騎手（4戦1勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島太一騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた22戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したダブルアップにアタマ差届かず2着となった。

10月13日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のブラジルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は小島太一騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

11月17日、中4週で迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた25戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るサイボーグを半馬身差し切って6勝目を挙げた。

6歳（2008年）

2月16日、中9週で迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

11月19日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、小国博行騎手を鞍上に迎えて、ディープインパクト・プレミアム4（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のタカノダンサーに4馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7歳（2009年）

7月2日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた28戦目は、サンライズペガサス賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小国博行騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、ホワイトリーベに交わされて1馬身差の2着に敗北した。