ルージュエヴァイユ（2019年生、母ナッシングバットドリームズ）

ルージュエヴァイユ（2019年1月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+覚醒(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時10歳）と交配したナッシングバットドリームズが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年のエリザベス女王杯(牝G1)で2着に入った他、2024年の大阪杯(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額1,200万円（3万×400口）で一口馬主が募集された。

黒岩陽一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

12月25日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴァンガーズハートをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

2月27日、中8週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳1勝クラスのデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサンカルパをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

4月24日、中7週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

10月23日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの山中湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るシンシアウィッシュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて圧倒的人気に応えた。

11月13日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るルースを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（2023年）

1月14日、中8週で迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

5月20日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた9戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったジャスティンカフェにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月14日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるディヴィーナにハナ差届かず2着に惜敗した。

11月12日、中3週で迎えた11戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したブレイディヴェーグを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

5歳（2024年）

2月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

3月31日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた13戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を奪い、遅いペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。