ウインガナドル（2014年生、母タイムフェアレディ）

ウインガナドル（2014年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝者（西）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したタイムフェアレディが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は新冠橋本牧場。2017年のラジオNIKKEI賞(ハンデG3)で2着に入った他、2017年の新潟記念(ハンデG3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、新冠橋本牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ビッグレッドファームによって4,428万円で落札された。

ウインレーシングクラブにて総額5,200万円（13万×400口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月7日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

8月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエテレインミノルに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2017年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた6戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあすなろ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

5月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のナンヨープルートーをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

7月2日、中6週で迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（5戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、セダブリランテスにクビ差交わされて2着となった。

9月3日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。17頭立ての10番人気で大外17番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月22日、中6週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（7戦1勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず16着に敗れた。

4歳（2018年）

2月18日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて14着に敗れた。

5歳（2019年）

3月17日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

9月1日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のアストラサンタンをアタマ差振り切って休養明けの一戦を制した。

10月20日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの甲斐路ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（11戦2勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に終わった。

6歳（2020年）

1月19日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（12戦2勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月23日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（13戦2勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、アトミックフォースに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月25日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上3勝クラスのエールステークス（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

5月31日、中4週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のゴールドスミスを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月2日、中8週で迎えた21戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、勝ったザダルにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

9月6日、中4週で迎えた22戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に終わった。

2020年9月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。