ゴールドスミス（2014年生、母ザミリア）

ゴールドスミス（2014年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金細工師」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時20歳）と交配したザミリアが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2022年のオクトーバーステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

12月11日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスカーレットラバーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2017年）

1月7日、中3週で迎えた2戦目は、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4月15日、中9週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたレッドローゼス決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月13日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。

7月23日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のヨシノザクラをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

8月20日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

10月22日、中8週で迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したキャプテンペリーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月12日、中2週で迎えた9戦目は、V.シュミノー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の霞ヶ浦特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5歳（2019年）

11月2日、約23か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

6歳（2020年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のエグジットラックを半馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

3月21日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの川西特別（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの鹿野山特別（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヴァンランディをクビ差振り切って4勝目をマークした。

5月31日、中5週で迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したウインガナドルに3/4馬身届かず2着となった。

6月28日、中3週で迎えた17戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

8歳（2022年）

6月5日、約20か月の休養明けで迎えた20戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの高山ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月9日、中4週で迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のエターナルヴィテスに2馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

9月4日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

10月16日、中5週で迎えた23戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のラストドラフトに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月13日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

9歳（2023年）

1月5日、中7週で迎えた25戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（6戦2勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場を作れず17着に終わった。

2023年3月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。