キングザファクト（1997年生、母Koluctoo’s Robin）

キングザファクト（1997年3月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のKnown Fact（当時20歳）と交配したKoluctoo's Robinが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地32戦5勝2着5回。2002年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利した他、2000年の毎日杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

谷潔厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月4日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したニューイングランドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

12月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアタラクシアを半馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた3戦目は、4歳500万下の白梅賞（京都芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたミスターサウスポー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月13日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

3月25日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月30日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下の文知摺特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったトウショウアンドレにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月5日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で幸英明騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサイレントビートにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で幸英明騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のマチカネキモッタマをクビ差振り切って1番人気に応えた。

12月16日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の猪名川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で幸英明騎手（9戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（2001年）

1月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の初夢賞（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で幸英明騎手（10戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月3日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の春日特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で幸英明騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るスカイゴーランを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って3勝目をゲットした。

3月3日、中1週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったインタープロスパーに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月1日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（12戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月4日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（13戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（14戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2001ゴールデンブーツトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のユウワンプラテクトをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

5歳（2002年）

1月7日、中1週で迎えた21戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（15戦2勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月10日、中4週で迎えた22戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフサイチランハートに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

3月17日、中4週で迎えた23戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に敗れた。

4月28日、中5週で迎えた24戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

10月19日、約6か月の休養明けで迎えた25戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

11月30日、中3週で迎えた27戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に敗れた。

7歳（2004年）

6月27日、約19か月の休み明けで迎えた28戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

7月18日、中2週で迎えた29戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

8歳（2005年）

7月9日、約12か月の休養明けで迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの灘ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（16戦2勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

12月25日、約5か月半の休養明けで迎えた31戦目は、2005ファイナルステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。

9歳（2006年）

1月7日、中1週で迎えた32戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。