マジックボーイ（2012年生、母タイムトゥラン）

マジックボーイ（2012年3月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「魔法＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートボーイ（当時17歳）と交配したタイムトゥランが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。主な勝ち鞍は2018年の撫子特別(一般B2二 B3一)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

8月31日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

10月11日、中5週で迎えた2戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

11月29日、中4週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

3歳（2015年）

6月21日、約7か月の休み明けで迎えた5戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に終わった。

7月11日、連闘で迎えた7戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。13頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

8月20日、中5週で迎えた8戦目は、増田充宏騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティボリゲールに6馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月8日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦の光速賞（川崎ダート900m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

10月22日、中5週で迎えた10戦目は、長谷特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた11戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九（川崎ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

12月3日、中1週で迎えた12戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、長野県畜産会長賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2016年）

1月28日、中7週で迎えた13戦目は、一般C2十十一（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は増田充宏騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドマジックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

2月29日、中4週で迎えた14戦目は、高野克朗退職記念（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマナスルに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月25日、中7週で迎えた15戦目は、中央区ばらまつり記念（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月10日、中1週で迎えた16戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、立夏特別（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

6月14日、中4週で迎えた17戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、向暑特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったセファイドに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月8日、中2週で迎えた18戦目は、グッド&ラッキー杯（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブラウンタイガーに4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月26日、中2週で迎えた19戦目は、城ヶ島特別（川崎ダート1500m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月5日、中9週で迎えた20戦目は、流鏑馬特別（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は増田充宏騎手（6戦3勝）。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のデイトリッパーに3馬身の差をつけて制した。

11月4日、中3週で迎えた21戦目は、霜月特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で増田充宏騎手（7戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた22戦目は、間瀬湖特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で増田充宏騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では賦性の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

5歳（2017年）

9月6日、約9か月半の休養明けで迎えた23戦目は、やまなみ五湖「津久井湖」杯（川崎ダート900m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で増田充宏騎手（9戦4勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた24戦目は、棲星怪獣「ジャミラ」杯（川崎ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で増田充宏騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったノーブルサファイアにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中3週で迎えた25戦目は、ロケット賞（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で増田充宏騎手（11戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた26戦目は、彩の国たまご賞（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウエスタンプリンスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月11日、中1週で迎えた27戦目は、冬木立特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のルアハッピーをクビ差振り切って7勝目を獲得した。

6歳（2018年）

1月1日、中2週で迎えた28戦目は、迎春盃（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

1月29日、中3週で迎えた29戦目は、カトレア特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

2月27日、中3週で迎えた30戦目は、フェブラリースター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は増田充宏騎手（12戦4勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

4月2日、中4週で迎えた31戦目は、京急創立120周年記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（5戦2勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた32戦目は、開成町あじさいまつり特別（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

6月13日、中3週で迎えた33戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、花菖蒲特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョーフリッカーに4馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

7月2日、中2週で迎えた34戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、湘南ひらつかミルキーウェイレース記念（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のブルーフォレストに1馬身半の差をつけて9勝目を手にした。

7月23日、中2週で迎えた35戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、8月4日あつぎ鮎まつり大花火大会開催特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に終わった。

8月20日、中3週で迎えた36戦目は、秦野たばこ祭記念（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で繁田健一騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、セイヴェルビットに交わされて3馬身差の2着となった。

9月11日、中2週で迎えた37戦目は、撫子特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で繁田健一騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のペプチドアポロをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月19日、中4週で迎えた38戦目は、綾瀬市市制施行40周年記念特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で繁田健一騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、アルゴノートに半馬身交わされて2着に敗北した。

7歳（2019年）

1月30日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた39戦目は、猛虎特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で繁田健一騎手（4戦1勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。