フォルコメン（2016年生、母イマーキュレイトキャット）

フォルコメン（2016年3月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「完璧な(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したイマーキュレイトキャットが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のダービー卿チャレンジトロフィー(ハンデG3)で2着に入った他、2022年のリゲルステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月12日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は514kg。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、4着に終わった。

1月27日、中1週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のグレルグリーンに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月24日、中7週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

6月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの八丈島特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたミッキーバード決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月21日、中5週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたレッドサイオン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月17日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラスの石狩特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロザムールにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月14日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの古作特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のモンブランテソーロに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（2020年）

3月8日、約6か月の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアビームに2馬身半の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

4月19日、中5週で迎えた9戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、伸びてきたレッドサイオン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月3日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキタサンブラックメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は減速してしまい13着に敗れた。

5歳（2021年）

1月31日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

6月12日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの桑名ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたカレンシュトラウス決め手に屈してアタマ差の2着となった。

9月19日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサルファーコスモスに1馬身の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

10月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

6歳（2022年）

1月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

2月12日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの洛陽ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、4着を確保した。

4月2日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたタイムトゥヘヴン決め手に屈してアタマ差の2着となった。

7月10日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

12月10日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

7歳（2023年）

2月19日、中9週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に敗れた。

7月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた24戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

8月13日、中5週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた25戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。17頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

12月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた26戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

8歳（2024年）

1月7日、中3週で迎えた27戦目は、R.R.キング騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。最後は脚が止まってしまい15着に終わった。