オンワードミズーリ（1985年生、母オンワードグリタ）

オンワードミズーリ（1985年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のピツトカーン（当時14歳）と交配したオンワードグリタが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）山田牧場。戦績は、中央平地14戦5勝2着3回。1989年のバレンタインステークス(オープン)で2着に入った他、1989年のアメジストステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

成宮明光厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

12月11日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

12月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ブルマーケットに半馬身交わされて2着となった。

3歳（1988年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて、最後は2着のエプソムドリームをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

1月30日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下のシクラメン賞（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下の寒梅賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたモガミチャンピオン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

3月13日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下の桜草特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（4戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のイズミサンシャインに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月19日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

12月11日、中2週で迎えた8戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のバレロッソに1馬身3/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月25日、中1週で迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のダイナバトラーを半馬身振り切って4勝目を掴み取った。

4歳（1989年）

1月20日、中3週で迎えた10戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた11戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、ダイナフランカーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月25日、中1週で迎えた12戦目は、アメジストステークス（中山芝1600m 外回り小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月30日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上900万下のNST賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を炸裂させて、最後は2着のオンワードガッツに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を物にした。

8月27日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（10戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。