ジョンカラノテガミ（1995年生、母Bet Her Name）

ジョンカラノテガミ（1995年2月26日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のVice Regent（当時28歳）と交配したBet Her Nameが20歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地34戦7勝2着7回。2001年のCBC賞(G2)で2着に入った他、2001年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

11月9日、デビュー戦はM.ロバーツ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ビーユーアダマスに交わされて2馬身半差の2着となった。

3歳（1998年）

1月5日、中5週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったフィールドフラワーにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったクリールガバナーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、スピードクラウンに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

3月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のエプソムスパークに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

11月8日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい14着に敗れた。

12月6日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4歳（1999年）

1月9日、中4週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、アメリカンボスに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

1月24日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のジェンツスマイルに1馬身3/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月13日、中2週で迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の春望賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

4月4日、中6週で迎えた12戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のバトルカグヤに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

5月15日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアランセラに3馬身半の差をつけて4勝目をゲットした。

6月27日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山義行騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5歳（2000年）

1月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

2月6日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、G3のシルクロードステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた17戦目は、5歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

11月12日、約7か月半の休養明けで迎えた19戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

12月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

6歳（2001年）

1月6日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた22戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のテレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のソブリンスルーに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

3月4日、中3週で迎えた23戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

4月15日、中2週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた25戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトーアカゼノオーを半馬身振り切って6勝目を挙げた。

5月13日、中3週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシンボリスウォードをクビ差振り切って7勝目を手に入れた。

8月5日、中6週で迎えた28戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

9月30日、中7週で迎えた29戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月28日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、福島民友カップ（福島芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、5着に終わった。

12月15日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた31戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたリキアイタイカン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7歳（2002年）

2月3日、中6週で迎えた32戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンの駿風ステークス（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったテンシノキセキから1馬身半差の2着に敗北した。

5月12日、中2週で迎えた34戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（6戦1勝）。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。