ケイアイサウンド（1998年生、母ケイワンフランス）

ケイアイサウンド（1998年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアイシーグルーム（当時15歳）と交配したケイワンフランスが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤沢牧場。戦績は、中央平地10戦3勝2着1回、地方25戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

1月7日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のサムソンハッピーに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月28日、中2週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したマイオトメを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月18日、中2週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の沈丁花賞（中京ダート1700m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のロングパーフェクトに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は二本柳壮騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず最後はカシマサキモリと並んで13着同着となった。

5月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦1勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

4歳（2002年）

7月13日、約13か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

7月28日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のブラックジンガーに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

8月17日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の瀬波特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で二本柳壮騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

5歳（2003年）

8月25日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から38kg減らして迎えた11戦目は、木村芳晃騎手を鞍上に迎えて、矢車草特別（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月21日、中7週で馬体重を前走から21kg戻して迎えた12戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、ベテルギュース賞（大井ダート1690m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月3日、中1週で迎えた13戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、紅葉特別（大井ダート1790m 雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシャコーヤングに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、トパーズ賞（大井ダート1690m 晴/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のトウケイキセキを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6歳（2004年）

6月13日、約6か月半の休み明けで迎えた15戦目は、エキサイティングナイト賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバクシンダンサーに1馬身半の差をつけて久々の実戦を制した。

7月25日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の赤富士賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた17戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’04アデレードシティカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

9月13日、中3週で迎えた18戦目は、アルビレオ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたヤスミダブリン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

9月26日、中1週で迎えた19戦目は、アンドロメダ賞（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロックボトムに3馬身の差をつけて優勝

10月14日、中2週で迎えた20戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、’04メトロポリタンオクトーバーカップ競走（大井ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7歳（2005年）

3月21日、約5か月半の休養明けで迎えた21戦目は、トゥインクルオープニング賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の’05ブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイシノプライマシーに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月7日、中8週で迎えた23戦目は、地方重賞の大井記念（大井ダート2600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（7戦4勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

12月6日、約6か月の休み明けで迎えた24戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、ノースウインド賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

8歳（2006年）

1月26日、中3週で迎えた26戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のアメジスト特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田利雄騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

2月28日、中1週で迎えた28戦目は、春麗賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（8戦4勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた29戦目は、酒井忍騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の’06スプリングカップ（大井ダート2000m 雨/良）に出走。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

5月9日、中6週で迎えた30戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、内外タイムス賞（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた31戦目は、島崎和也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのローレル争覇（P）（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に終わった。

7月6日、中4週で迎えた32戦目は、乗鞍短距離特別（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で島崎和也騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

7月12日、連闘で迎えた33戦目は、トワイライトオープン（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で島崎和也騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

7月19日、連闘で迎えた34戦目は、揖斐峡特別（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で島崎和也騎手（3戦0勝）。6頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

7月26日、連闘で迎えた35戦目は、地方重賞の名港盃（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で島崎和也騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。