エーシントゥルボー（2004年生、母テネシーガール）

エーシントゥルボー（2004年1月20日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋竜巻（ラテン語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のBroad Brush（当時21歳）と交配したテネシーガールが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。戦績は、中央平地37戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の伊達特別(500万下)。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月3日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

3歳（2007年）

2月10日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

2月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したキングオブチャドに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3月17日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したムーンレスナイトに半馬身届かず2着に敗北した。

4月1日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマックスバラードを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

6月2日、中8週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（4戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月8日、中4週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（5戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモピロリに7馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、6着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

10月28日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（10戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったジャガーメイルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 雨/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハリーアップに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

12月9日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の幕張特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（11戦1勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず4着に終わった。

4歳（2008年）

1月6日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（12戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（13戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、5着に終わった。

5歳（2009年）

3月7日、約13か月の休養明けで迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

5月17日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず15着に敗れた。

6月20日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた20戦目は、3歳以上500万下の開成山特別（福島芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（14戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

7月5日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（15戦1勝）。13頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

7月19日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（16戦1勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた23戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の萬代橋特別（新潟芝2200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。

8月22日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田豊騎手（17戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

9月6日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（18戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネルビスタに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月4日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（19戦2勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月18日、中1週で迎えた28戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（20戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月7日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（21戦2勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた30戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（22戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（23戦2勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2010年）

1月5日、中0週で迎えた32戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（24戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

1月31日、中3週で迎えた33戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（25戦2勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

3月6日、中4週で迎えた34戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（26戦2勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

4月11日、中4週で迎えた35戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（27戦2勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5月9日、中3週で迎えた36戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（28戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

6月20日、中5週で迎えた37戦目は、3歳以上1000万下の横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田豊騎手（29戦2勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。