コスモヘレノス（2007年生、母スターフェスタ）

コスモヘレノス（2007年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話に登場する予言者の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のグラスワンダー（当時12歳）と交配したスターフェスタが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ナカノファーム。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。2010年のステイヤーズステークス(G2)に勝利した他、2010年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ナカノファームから「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、ビッグレッドファームによって525万円で落札された。

菊川正達厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

8月23日、デビュー戦は丹内祐次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた3戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

12月13日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエーシンアクルクスに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2010年）

1月9日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のダイワアセットをアタマ差振り切って勝利をモノにする

3月7日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

5月1日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（3戦2勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に終わった。

5月29日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

7月4日、中4週で迎えた10戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（4戦2勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず11着に終わった。

9月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では余力が残っておらず17着に終わった。

10月10日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグッドバニヤンに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

11月7日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

12月4日、中3週で迎えた14戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のジャミールを3/4馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

4歳（2011年）

1月16日、中5週で迎えた15戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた16戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったコスモメドウにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5月1日、中9週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は中谷雄太騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

9月4日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、札幌日経オープン（札幌芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

11月6日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上はF.ベリー騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

5歳（2012年）

2月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた20戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

3月18日、中3週で迎えた21戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

4月21日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に終わった。

6歳（2013年）

2月16日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた24戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。