コスモメドウ（2007年生、母Angel of The Gwaun）

コスモメドウ（2007年5月14日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋牧草地」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングズベスト（当時10歳）と交配したAngel of The Gwaunが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。2011年の阪神大賞典(G2)で2着に入った他、2011年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

畠山重則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

12月20日、デビュー戦はA.クラストゥス騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着を確保した。

3歳（2010年）

1月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でA.クラストゥス騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

1月17日、中1週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、3着に入った。

2月13日、中3週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたノーザンリバイブ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月4日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のゴートゥザミラノに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月14日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の知床特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の富良野特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の積丹特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のファイアレッドをクビ差振り切って優勝

11月7日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の磐梯山特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丹内祐次騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のサクラキングオーに1馬身3/4の差をつけて3勝目をつかんだ。

12月12日、中4週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

4歳（2011年）

1月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のモンテクリスエスに2馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

2月19日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上はA.クラストゥス騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモヘレノスに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

3月20日、中3週で迎えた15戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったナムラクレセントに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月1日、中5週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は丹内祐次騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で大外18番ゲートからスタート。競走中止となった。