エレスチャル（2015年生、母ディアコメット）

エレスチャル（2015年5月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「天使のギフトと称される水晶の俗称」。毛色は鹿毛。種牡馬のショウナンカンプ（当時17歳）と交配したディアコメットが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者はディアレストクラブ。主な勝ち鞍は2017年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月9日、デビュー戦は古川吉洋騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアウトバーンを半馬身差し切って未勝利戦を制した。

3歳（2018年）

1月21日、中3週で迎えた3戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3月11日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4月7日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

10月8日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた6戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

11月18日、中5週で迎えた7戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

12月23日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は荻野極騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

4歳（2019年）

1月12日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

3月21日、中9週で迎えた10戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、はりまや盃（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6月22日、約3か月の休み明けで迎えた11戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

7月27日、中4週で迎えた12戦目は、森裕太朗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず9着に終わった。

8月3日、連闘で迎えた13戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、マルチサンド特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月13日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に終わった。

11月12日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ霜月賞（大井ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、シガーヲスウオトコに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

12月14日、中4週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた17戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

2019年12月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5歳（2020年）

1月23日、中5週で馬体重を前走からさらに17kg増やして迎えた18戦目は、たつの赤とんぼ特別（姫路ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヴェルジェーズに1馬身半の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

2月6日、中1週で迎えた19戦目は、なにわの畜産ひろば特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のタマモジュニアに1馬身半の差をつけて制した。

2月24日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上A2二（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた21戦目は、るり溪ゴルフクラブ特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3月24日、連闘で迎えた22戦目は、廣瀬航騎手を鞍上に迎えて、ひめたん1歳お誕生日記念 4歳以上特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったヨウライフクに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月22日、中3週で迎えた23戦目は、惜春特別（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は下原理騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヴェルジェーズをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月24日、中4週で迎えた24戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の佐賀ヴィーナスカップ（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

6月12日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上A1（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた26戦目は、地方重賞の園田FCスプリント（園田ダート820m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で廣瀬航騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた27戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で廣瀬航騎手（3戦0勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

8月7日、中2週で迎えた28戦目は、3歳以上A1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で廣瀬航騎手（4戦0勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で廣瀬航騎手（5戦0勝）。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた30戦目は、3歳以上A1 A2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で廣瀬航騎手（6戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

10月8日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた31戦目は、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で廣瀬航騎手（7戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

10月29日、中2週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた32戦目は、秋寒特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で廣瀬航騎手（8戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

6歳（2021年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、睦月特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で廣瀬航騎手（9戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた34戦目は、上郡赤松円心特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で廣瀬航騎手（10戦0勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

3月3日、中3週で迎えた35戦目は、スミレ賞（姫路ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で廣瀬航騎手（11戦0勝）。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた36戦目は、近畿畜産特別（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で廣瀬航騎手（12戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って11着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた37戦目は、春暖特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。鞍上は13戦連続で廣瀬航騎手（13戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

5月19日、中4週で迎えた38戦目は、小谷周平騎手を鞍上に迎えて、丹波茶特別（園田ダート1230m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた39戦目は、DASH岸和田葵特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は廣瀬航騎手（14戦0勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい9着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた40戦目は、半夏生『明石だこ』特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で廣瀬航騎手（15戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

10月22日、約4か月の休み明けで迎えた41戦目は、3歳以上B1（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で廣瀬航騎手（16戦0勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るクーシェルを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

11月25日、中4週で迎えた42戦目は、3歳以上A2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で廣瀬航騎手（17戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず3着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた43戦目は、近江牛特別（園田ダート1230m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で廣瀬航騎手（18戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

7歳（2022年）

1月4日、中2週で迎えた44戦目は、福寿草特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で廣瀬航騎手（19戦1勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた45戦目は、松木大地騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず11着に終わった。

2022年1月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。