エイシンランシング（2003年生、母バーモントガール）

エイシンランシング（2003年2月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ミシガン州の都市名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のForestry（当時7歳）と交配したバーモントガールが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦0勝、中央障害2戦0勝、地方22戦11勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年の新春特別(一般B5)。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

9月30日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

11月6日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、一般C30（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のヴァリアントホークに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月13日、連闘で迎えた3戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、一般C29（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月23日、中0週で迎えた4戦目は、松井洸輔誕生記念（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエイシンテアトルに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

4歳（2007年）

7月28日、約8か月の休養明けで迎えた5戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

8月26日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に終わった。

11月4日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月9日、中4週で迎えた9戦目は、今村康成騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5歳（2008年）

4月27日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（4戦0勝）。17頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた12戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、頑張れ!笠松競馬騎手会（笠松ダート800m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る形となり、で一団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るフラッシュバニヤンを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って久々に美酒を浴びた。

6月11日、中1週で迎えた13戦目は、白ばら特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったアグネスモレキュラに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中1週で迎えた14戦目は、一般C19（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた15戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のチョウトキメキに3馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7月24日、中1週で迎えた16戦目は、付知峡特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシャンパンセラーに2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

8月17日、中2週で迎えた17戦目は、大和ステンレス杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るロージーマイコを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

8月29日、中1週で迎えた18戦目は、舟山特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた19戦目は、一般C5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（6戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカオリに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月16日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた20戦目は、奥飛騨特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（7戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったミヤビダンサーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月30日、中1週で迎えた21戦目は、一般C4（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で花本正三騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスプリングコウセイを半馬身差し切って順当に勝利した。

11月13日、中1週で迎えた22戦目は、せせらぎ特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で花本正三騎手（9戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

11月27日、中1週で迎えた23戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、農業まつり特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた24戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は花本正三騎手（10戦5勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

12月30日、中2週で迎えた25戦目は、吉田一昭盃（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で花本正三騎手（11戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキャプテンジローを次元の違う末脚で半馬身差し切って9勝目を手中に収めた。

6歳（2009年）

1月7日、連闘で迎えた26戦目は、新春特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で花本正三騎手（12戦6勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマンボパートナーをアタマ差振り切って10勝目を達成した。

1月19日、中1週で迎えた27戦目は、睦月特別（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で花本正三騎手（13戦7勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマルヨスーパーラブをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

2月11日、中2週で迎えた28戦目は、一般B7（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で花本正三騎手（14戦7勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

2月23日、中1週で迎えた29戦目は、一般B4-7（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で花本正三騎手（15戦7勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のキムタツプリンセスに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

3月16日、中2週で迎えた30戦目は、木曽川特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田稔騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したダンツイッドンに半馬身届かず2着に敗北した。