ワンブレスアウェイ（2013年生、母ストレイキャット）

ワンブレスアウェイ（2013年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「一瞬のうちに」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時19歳）と交配したストレイキャットが15歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地20戦5勝2着5回。2019年の愛知杯(牝ハンデG3)に勝利した他、2018年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,400万円（60万×40口）で一口馬主が募集された。

古賀慎明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月10日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。17頭立ての2番人気に推されて18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るレイアンドキスを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

11月21日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

3歳（2016年）

2月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入った。

3月5日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた4戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、逃げるセイウンコウセイを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月25日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したオルレアンローズを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月21日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下の村上特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のショウナンサスケに1馬身1/4の差をつけて制した。

10月23日、中8週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、逃げるロングシャドウを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月13日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るラベンダーメモリーを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて3勝目を挙げた。

4歳（2017年）

2月4日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったフロンテアクイーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマイネオーラムに1馬身1/4の差をつけて4勝目を奪取した。

7月8日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で戸崎圭太騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のザトゥルーエアーを半馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

12月16日、中8週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（9戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

5歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、最後はシャルールと並んで6着同着となった。

3月10日、中7週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（10戦4勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

4月21日、中5週で迎えた17戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

6月10日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったアンドリエッテにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

7月8日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

10月14日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

6歳（2019年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（5戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のノームコアを半馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

3月9日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって11着に終わった。