アンドリエッテ（2012年生、母アナバシュドチャーム）

アンドリエッテ（2012年5月14日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ダイナマイト王のアルフレッドノーベルの母名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したアナバシュドチャームが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着1回。2015年の秋華賞(牝G1)で4着に入った他、2018年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

12月7日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のウェーブキングに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2015年）

2月14日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

3月7日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。17頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したココロノアイを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、6着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦1勝）。17頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

9月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、6着に終わった。

10月18日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（6戦1勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

11月23日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

4歳（2016年）

2月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

3月13日、中4週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のベッラヴォーチェをアタマ差振り切って2勝目をつかんだ。

4月9日、中3週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

5月14日、中4週で迎えた13戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

7月3日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

11月20日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

5歳（2017年）

2月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（8戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月25日、中5週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の天神橋特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（9戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の蓬莱峡特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

7月9日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では全く伸びず4着に終わった。

9月2日、中7週で迎えた21戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた23戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアロマドゥルセを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6歳（2018年）

1月13日、中7週で迎えた24戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で17番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた25戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月10日、中3週で迎えた26戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた28戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のワンブレスアウェイをクビ差振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

7月29日、中6週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。