クツワノオジョウ（2017年生、母クツワホームラン）

クツワノオジョウ（2017年3月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母名より＋お嬢」。毛色は栗毛。種牡馬のハタノヴァンクール（当時8歳）と交配したクツワホームランが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は野坂牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上C1一。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2020年）

3月28日、デビュー戦は木幡巧也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

6月6日、中9週で迎えた2戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月18日、中5週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で小林脩斗騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた4戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

9月10日、中4週で迎えた5戦目は、鴨宮祥行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/重）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた6戦目は、長谷部駿弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のヤングブラッドに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

10月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷部駿弥騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月17日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で長谷部駿弥騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

12月1日、中1週で迎えた9戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ウインジョイフルに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

12月23日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上C1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月6日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上C1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のラガーヴィーヴをクビ差振り切って2勝目を収める

1月28日、中2週で迎えた12戦目は、プリムラ賞（姫路ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で山本咲希到騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

3月3日、中4週で迎えた13戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上B2（姫路ダート1400m 晴/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上B2（姫路ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は鴨宮祥行騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

4月21日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、長尾翼玖騎手を鞍上に迎えて、J-PLACEよかわ開設8周年記念（園田ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

5月12日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C1（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は鴨宮祥行騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

6月24日、中5週で迎えた17戦目は、ラベンダー賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鴨宮祥行騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は長谷部駿弥騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

8月5日、中2週で迎えた19戦目は、佐々木世麗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月27日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は長尾翼玖騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

9月9日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上C3一（園田ダート1400m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長尾翼玖騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきる形となり、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るフレイムフォースを異次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月30日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上C2五（園田ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で長尾翼玖騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエキゾチックルナをアタマ差振り切って優勝

10月13日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上C2一（園田ダート1230m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で長尾翼玖騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったウンエンリヒカイに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2022年）

1月20日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、4歳以上C3二（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山本咲希到騎手（4戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のピースアンドリンゴに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

2月8日、中2週で迎えた25戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2三（姫路ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のノルトクリーガーに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月23日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上C2一（姫路ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は長尾翼玖騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ロードヴェントスにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月15日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上C2（園田ダート1230m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長尾翼玖騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のクラウンウエイブを3/4馬身振り切って制した。

4月28日、中5週で迎えた28戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で長尾翼玖騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のウインコンツェルトをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月19日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上C1（園田ダート1230m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で長尾翼玖騎手（8戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はマオノヴァイザーと並んで1着同着となった。

6月3日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上B2（園田ダート1230m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で長尾翼玖騎手（9戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニコシーナを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。