ロングムテキ（1984年生、母ロングモンロ）

ロングムテキ（1984年6月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロングフアスト（当時12歳）と交配したロングモンロが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏三好ファーム。戦績は、中央平地35戦5勝2着5回、地方1戦0勝。1990年の京阪杯(ハンデG3)に勝利した他、1988年の中京記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田由太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

2月8日、デビュー戦は松田幸春騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。馬体重は462kg。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

5月24日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6月7日、中1週で迎えた3戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマーベラスボーイを差し切れず、3馬身差の2着となった。

6月28日、中2週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のタケハナプリンスをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

7月19日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下の英彦山特別（小倉芝2000m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい6着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた6戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の日南特別（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したメジロベルカを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月6日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下の由布院特別（小倉芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマルブツブロンドに1馬身1/4の差をつけて2勝目をマークした。

9月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松田幸春騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

10月25日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で松田幸春騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のロマンオークスに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

11月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松田幸春騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

4歳（1988年）

2月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

3月6日、中1週で迎えた12戦目は、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（5戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（6戦2勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したトップコートを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月9日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2500m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（7戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったオサイチミカドにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

5月15日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（8戦2勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、4着に入った。

8月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（9戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

8月28日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（10戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月18日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（11戦2勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月23日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた19戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したキョウワカンキを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（13戦2勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

5歳（1989年）

11月18日、約11か月半の休養明けで迎えた22戦目は、4歳以上1400万下の高雄ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松田幸春騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（14戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた24戦目は、六甲ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（15戦2勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

6歳（1990年）

1月13日、中2週で迎えた25戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（16戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた26戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（17戦2勝）。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

2月18日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（18戦2勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた28戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月31日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦のなにわステークス（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

4月28日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の上賀茂ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（19戦2勝）。17頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシーキャリアーをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

5月13日、中1週で迎えた31戦目は、松永昌博騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のスカイジャイアントに1馬身1/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

6月17日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松永昌博騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

7歳（1991年）

8月18日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた33戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

9月15日、中3週で馬体重を前走から30kg絞って迎えた34戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

10月20日、中4週で馬体重を前走から24kg戻して迎えた35戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

12月22日、中8週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた36戦目は、九日俊光騎手を鞍上に迎えて、天山賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。7着に敗れた。