サンビスタ（2009年生、母ホワイトカーニバル）

サンビスタ（2009年3月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「サンバを愛してやまない人。父名、母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスズカマンボ（当時8歳）と交配したホワイトカーニバルが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地17戦6勝2着1回、地方11戦5勝2着3回。2015年のチャンピオンズカップ(G1)に勝利した他、2014年のJBCレディスクラシック(牝Jpn1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,470万円（7.35万×200口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月31日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/重）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

5月5日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブライトポジーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

9月16日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモクララを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4歳（2013年）

3月3日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るシルクキングリーを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

3月17日、中1週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の総武ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

7月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の駒場特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

7月28日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の竜飛崎特別（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のカチューシャをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

5歳（2014年）

1月5日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

1月18日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月16日、中3週で迎えた13戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカチューシャに1馬身半の差をつけて5勝目を掴み取った。

3月5日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.バルジュー騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

7月13日、約4か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、逃げるロイヤルクレストに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月14日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイルドフラッパーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。

10月2日、中6週で迎えた17戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったワイルドフラッパーに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月3日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトロワボヌールに1馬身1/4の差をつけてG1初挑戦初制覇を達成した。

12月7日、中4週で迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

6歳（2015年）

1月21日、中5週で迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 雨/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアクティビューティに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

2月22日、中4週で迎えた21戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

4月14日、中6週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 小雨/不良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトロワボヌールに4馬身の差をつけて重賞4勝目をマークした。

5月5日、中2週で迎えた23戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（9戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。

7月1日、中7週で迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 曇/重）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（10戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/良）に牝馬ながら58kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（11戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたアムールブリエ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月1日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた26戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（12戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトロワボヌールに2馬身の差をつけて5つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月3日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（13戦5勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったホワイトフーガにねじ伏せられて5馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中4週で迎えた28戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のノンコノユメに1馬身半の差をつけてダート最強馬の称号を手にした。