ツバサドリーム（2004年生、母フライングカラーズ）

ツバサドリーム（2004年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「翼の夢」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したフライングカラーズが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年の立春賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、RRAによって3,360万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月24日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモリリーを豪快な末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

4月8日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月28日、約5か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

4歳（2008年）

5月11日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のバルバロに2馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

10月26日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったウィズディクタットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中1週で迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の香港賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアイアムジュエルをクビ差振り切って単勝一倍台の期待に応えた。

5歳（2009年）

1月18日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したウインマグナムを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

2月1日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のダブルヒーローをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。

3月21日、中6週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

12月20日、約9か月の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のサンタクロースステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

6歳（2010年）

1月23日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

2月7日、中1週で迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月21日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

4月24日、中4週で迎えた18戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず10着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の東京スマイルプレミアム（東京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月30日、中2週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

10月16日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた22戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1600万下の2010ファンタスティックジョッキーズトロフィー（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。