ロンドンタウン（2013年生、母フェアリーバニヤン）

ロンドンタウン（2013年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は鹿毛。種牡馬のカネヒキリ（当時11歳）と交配したフェアリーバニヤンが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）松浦牧場。2017年のエルムステークス(G3)に勝利した他、2019年の日本テレビ盃(Jpn2)で2着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、松浦牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、薪浦亨によって950.4万円で落札された。

牧田和弥厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月11日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。馬体重は512kg。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた2戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったデピュティスカイにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンスランバに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月26日、中5週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

3歳（2016年）

1月17日、中2週で迎えた5戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた6戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線に入ると、前で粘るゼンノサーベイヤーを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って1着ゴールを果たした。

3月13日、中4週で迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

6月12日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の小金井特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

8月7日、中7週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したヒデノインペリアルを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモピーコックに5馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月2日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のセンチュリオンに1馬身3/4の差をつけて4勝目を奪取した。

11月12日、中5週で迎えた13戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

4歳（2017年）

1月22日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた15戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のタムロミラクルに4馬身の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

3月26日、中6週で迎えた16戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた17戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったモルトベーネに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月20日、中4週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

8月13日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のテイエムジンソクを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

9月10日、コリアカップ（大韓民国・ソウルダート1800m）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、2着のクリソライトに4馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

12月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい15着に敗れた。

12月29日、中3週で迎えた22戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

5歳（2018年）

2月18日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

3月25日、中4週で迎えた24戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

4月15日、中2週で迎えた25戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月12日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月9日、コリアカップ（大韓民国・ソウルダート1800m）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。最後は、2着のDolkongに約14馬身3/4の大差をつけて順当に勝利した。

6歳（2019年）

3月24日、約6か月半の休み明けで迎えた28戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサトノティターンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月14日、中2週で迎えた29戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月18日、中4週で迎えた30戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

9月23日、約4か月半の休み明けで迎えた31戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦3勝）。8頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、クリソベリルに交わされて4馬身差の2着となった。

10月14日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた32戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

12月1日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた33戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦3勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

2020年6月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月29日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた34戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（8戦3勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

2020年1月5日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。