ゲイリートマホーク（1996年生、母Comedy Verb）

ゲイリートマホーク（1996年4月16日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSunny's Halo（当時16歳）と交配したComedy Verbが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地29戦7勝2着2回、地方9戦0勝2着1回。2001年のオールカマー(G2)で2着に入った他、2001年の七夕賞(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1999年）

1月31日、デビュー戦は郷原洋司騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

2月21日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のナイスロマンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月13日、中2週で迎えた3戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（2戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

4月17日、中4週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のウインディードに1馬身半の差をつけて制した。

6月6日、中6週で迎えた5戦目は、3歳オープンの駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったフロンタルアタックにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の本栖湖特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた9戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の美浦特別（中山芝2500m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の香取特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2000年）

4月23日、約4か月の休養明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は減速してしまい11着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の稲村ヶ崎特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（6戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の石和特別（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（7戦2勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のサンライトキセキに3馬身半の差をつけて制した。

7月16日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の信夫山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（8戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のツジノワンダーを半馬身振り切って4勝目をマークした。

8月13日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のNST賞（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（9戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のトラストミュウツーに5馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

8月27日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で郷原洋司騎手（10戦5勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

12月23日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で郷原洋司騎手（11戦5勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

5歳（2001年）

1月7日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で郷原洋司騎手（12戦5勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で郷原洋司騎手（13戦5勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の千葉ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい7着に敗れた。

4月28日、中1週で迎えた22戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

5月27日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のグロリアスドータを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6月23日、中3週で迎えた24戦目は、吾妻小富士オープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、3着に入った。

7月8日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は郷原洋司騎手（14戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のマイネルタンゴに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

8月26日、中6週で迎えた26戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（15戦6勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい7着に敗れた。

9月23日、中3週で迎えた27戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（16戦6勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、エアスマップにクビ差交わされて2着となった。

7歳（2003年）

6月15日、約21か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋司騎手（17戦6勝）。18頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり18着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた29戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で郷原洋司騎手（18戦6勝）。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

8歳（2004年）

10月11日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた30戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（盛岡ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた31戦目は、エクセレント（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で板垣吉則騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月7日、中1週で迎えた32戦目は、葛山晃平騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の北上川大賞典（盛岡ダート2500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた33戦目は、エクセレント（水沢ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で葛山晃平騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったデンゲキヒーローから4馬身差の2着となった。

9歳（2005年）

1月2日、中5週で迎えた34戦目は、陶文峰騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

9月25日、約9か月の休み明けで迎えた35戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のOROカップ（盛岡芝1600m 曇/不良）に出走。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

11月19日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、駒ヶ岳賞（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は葛山晃平騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に終わった。

12月18日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた37戦目は、地方重賞の早池峰賞（水沢ダート1400m 雪/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

10歳（2006年）

1月16日、中3週で迎えた38戦目は、千葉優騎手を鞍上に迎えて、エクセレント（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。