エリンコート（2008年生、母エリンバード）

エリンコート（2008年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「アイルランドの宮廷」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時9歳）と交配したエリンバードが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦4勝。2011年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、2011年の忘れな草賞(オープン牝)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

7月25日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月12日、中6週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず3着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のコマンドパワーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

11月28日、中8週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3歳（2011年）

1月16日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

1月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月27日、中7週で迎えた7戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のピュアブリーゼをクビ差振り切って制した。

4月10日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のハッピーグラスを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月22日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 雨/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るピュアブリーゼを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って樫の女王の座を射止めた。

9月18日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦2勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

4歳（2012年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

6月17日、約4か月半の休養明けで迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

7月29日、中5週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

11月11日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

5歳（2013年）

3月10日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。