ミッキーファイト（2021年生、母スペシャルグルーヴ）

ミッキーファイト（2021年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+がんばれ」。毛色は栗毛。種牡馬のドレフォン（当時8歳）と交配したスペシャルグルーヴが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年のJBCクラシック(Jpn1)に勝利した他、2025年の帝王賞(Jpn1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

10月15日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー東京（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。馬体重は534kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセントラルヴァレーをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月10日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るブルーサンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて2勝目を挙げた。

3歳（2024年）

4月27日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

8月4日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサトノフェニックスに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

10月2日、中7週で迎えた5戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したフォーエバーヤングを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、ハンデJpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るノットゥルノをクビ差だけ差し切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4歳（2025年）

2月23日、中8週で迎えた7戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のタイトニットに2馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを獲得した。

7月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のアウトレンジをクビ差振り切ってG1ホースの称号を手にした。

11月3日、約4か月の休養明けで迎えた10戦目は、Jpn1のJBCクラシック（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のメイショウハリオに3馬身の差をつけて2つ目のG1タイトルをゲットした。