ワイルドコマンダー（2002年生、母ラリシェス）

ワイルドコマンダー（2002年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「野生の＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時12歳）と交配したラリシェスが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地9戦1勝、地方41戦4勝2着10回。2008年の大阿蘇大賞典(地方重賞)に勝利した他、2007年の肥後の国グランプリ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

3月19日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた2戦目は、生野賢一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。17頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた3戦目は、田嶋翔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のケイアイシテンノーに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月19日、中7週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田嶋翔騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に終わった。

7月10日、中2週で迎えた5戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

12月24日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は生野賢一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

4歳（2006年）

1月14日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で生野賢一騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で生野賢一騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

3月22日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、林陽介騎手を鞍上に迎えて、一般B2（荒尾ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた11戦目は、尾林幸彦騎手を鞍上に迎えて、一般B2（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月13日、中3週で迎えた12戦目は、梯梧特別（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は林陽介騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったブラックベナードから3/4馬身差の2着となった。

5月31日、中2週で迎えた13戦目は、一般B2（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったブラックベナードからクビ差の2着に惜敗した。

6月14日、中1週で迎えた14戦目は、高山伸一騎手を鞍上に迎えて、阿蘇米塚カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7月5日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた15戦目は、不知火賞（荒尾ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は林陽介騎手（3戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月25日、中2週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた16戦目は、一般B2（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（4戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月4日、中9週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、一般B2（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林陽介騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、内田利雄騎手を鞍上に迎えて、黒岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

11月22日、中3週で迎えた19戦目は、りんどう賞（荒尾ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は高山伸一騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムワールドから半馬身差の2着となった。

12月5日、中1週で迎えた20戦目は、金峰山カップ（荒尾ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は林陽介騎手（6戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた21戦目は、不知火賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（7戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったワンダータバスコから2馬身差の2着となった。

5歳（2007年）

1月9日、中1週で迎えた22戦目は、不知火賞（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林陽介騎手（8戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のハッピードラゴンに5馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

1月24日、中1週で迎えた23戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、M&Kジョッキーズカップ（第4戦）（荒尾ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったテットウテツビから2馬身半差の2着に敗北した。

2月14日、中2週で迎えた24戦目は、フェニックス特別（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は林陽介騎手（9戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のユキノスバルに5馬身の差をつけて3勝目を手にした。

3月13日、中3週で迎えた25戦目は、地方重賞の開設79周年記念大阿蘇大賞典（荒尾ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は高山伸一騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月15日、中4週で迎えた26戦目は、菜の花特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は林陽介騎手（10戦2勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したワンパクメロを捕まえ切れず、5馬身差の2着となった。

4月30日、中1週で迎えた27戦目は、スイートピー特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（11戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したコスモユウシを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた28戦目は、梯梧特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は高山伸一騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた29戦目は、火の国賞（荒尾ダート1900m 曇/稍重）に出走。鞍上は林陽介騎手（12戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムハエドーをクビ差制して4勝目をマークした。

6月17日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた30戦目は、あじさい特別（佐賀ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（13戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月3日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた31戦目は、普賢岳カップ（荒尾ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は高山伸一騎手（4戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。5着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた32戦目は、雲仙岳カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山伸一騎手（5戦0勝）。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた33戦目は、吉田一昭盃（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は尾林幸彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

10月24日、中0週で迎えた34戦目は、八郎ふるさとハイク特設（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田利雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。5着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた35戦目は、火の国賞（荒尾ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は高山伸一騎手（6戦0勝）。7頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた36戦目は、一般C1（荒尾ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山伸一騎手（7戦0勝）。6頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた37戦目は、漱石忌特設（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は尾林幸彦騎手（2戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた38戦目は、吉井浩和騎手を鞍上に迎えて、クリスマスローズ特設（荒尾ダート1400m 曇/不良）に出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月31日、連闘で迎えた39戦目は、地方重賞の肥後の国グランプリ（荒尾ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は高山伸一騎手（8戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

6歳（2008年）

1月23日、中2週で迎えた40戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、2008M&Kジョッキーズカップ第4戦I（荒尾ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。最後は、勝ったテットウテツビからクビ差の2着となった。

2月6日、中1週で迎えた41戦目は、針供養特設（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は林陽介騎手（14戦3勝）。6頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。3着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた42戦目は、稲星山カップ（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（15戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったナンゴクリキオウからクビ差の2着に甘んじた。

3月4日、中1週で迎えた43戦目は、田中純騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の大阿蘇大賞典（荒尾ダート2000m 曇/重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。最後は、2着のエランセをクビ差制して5勝目を手に入れた。

3月20日、中1週で迎えた44戦目は、お彼岸特設（荒尾ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた45戦目は、マーガレット特別（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は林陽介騎手（16戦3勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた46戦目は、スイートピー特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林陽介騎手（17戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

5月20日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた47戦目は、梯梧特別（荒尾ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で林陽介騎手（18戦3勝）。5頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったシゲルケセネから2馬身半差の2着に敗れた。

6月4日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた48戦目は、パールカップ（荒尾ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で林陽介騎手（19戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。3着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた49戦目は、地方重賞の九州王冠（荒尾ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は田中純騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた50戦目は、火の国賞（荒尾ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中純騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。3着に終わった。