アブレイズ（2017年生、母エディン）

アブレイズ（2017年4月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「燃え立って、輝いて」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したエディンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は株式会社ノースヒルズ。2020年のフラワーカップ(牝G3)に勝利した他、2022年の中山牝馬ステークス(牝ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

2月2日、デビュー戦は藤井勘一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のコンフィテーロを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3月20日、中6週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレッドルレーヴを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月24日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦2勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

9月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の関西テレビ放送賞ローズステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤井勘一郎騎手（3戦2勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

10月18日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤井勘一郎騎手（4戦2勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

4歳（2021年）

1月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤井勘一郎騎手（5戦2勝）。18頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

3月13日、中7週で迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で藤井勘一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤井勘一郎騎手（7戦2勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るフランツを豪脚でクビ差だけ差し切って3勝目を獲得した。

6月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

10月16日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

5歳（2022年）

3月12日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクリノプレミアム決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月23日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

5月15日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた15戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

12月17日、中6週で迎えた17戦目は、H.H.ドイル騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

6歳（2023年）

1月14日、中3週で迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着を確保した。

2023年1月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。